Rita

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのRitaのレビュー・感想・評価

3.5
足が絡まっても、踊り続ければいい。

名門高校に通う奨学生のチャーリーは休暇中のアルバイトで盲目の退役軍人フランクの世話をすることになる。気難しく毒舌なフランクとニューヨークを旅することになったチャーリーは、フランクに振り回されながらも、彼と年齢を超えた友情を育んでいく。

若き青年が抱える悩み。人生に生きる意味を失った盲人。ふたりの出会いが運命を変えていく。下ネタと女が好きなフランク。嫌な印象もあるけど面白いエロおやじだ。そんな彼は苦しんでいた、これからの人生も暗闇だけだと。そんな彼に応えたチャーリーの言葉にフランクは勇気をもらえたと思う。

フランクの優雅で素敵に踊るタンゴも、フェラーリの運転が誰よりも得意なことも自慢して生きていこう。楽しいことをする、それは生きること。

公開懲戒委員会のシーンでのフランクの素晴らしい演説は本当にカッコいい。教師が汚いなんて言葉を投げて生徒の可能性を見捨てるなんておかしい。フランクの言葉は生徒の多くが言葉にできない悩み。
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