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ソーシャル・ネットワークのtaeのレビュー・感想・評価

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)
2.5
嫌いだわー。と思うものがふんだんに入ってました。こういう「臭い」があるからFacebookってまったく使う気にならないんですよね。

と言ってもそれはFacebook(マーク・ザッカーバーグ)と、基となってる話のことであって、映画自体は面白い。フィンチャーらしく淡々と、しかし着実に追い詰められていくように観れた2時間でした。TEC系のドラマでは、シリコンバレー、スタートアップ、ベータスなども同じくテクノロジーで世界を変革しお金を稼ごうとする話ですが、その中でもソーシャルネットワークは最も生々しく描かれてます。一攫千金やアメリカンドリームというような「夢」や高揚感を得るようなシーンはほぼなく、一貫してザッカーバーグの人間関係の変化が描かれています。金銭に関して執着はないという描写から始まり、最後に残ったのは弁護士からも言われたように「今のあなたからすれば大した額ではない」と言えるほどの金。最高の栄誉であるクラブ入会より、圧倒的な地位と名誉。それでも、自分で作ったサービスですら繋がることのできない人がいる。今は資本主義の世の中といえど、そういうこともあるのだと覚えておきたいですね。
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