古き良き和製ホラー。こういうのでいいんだよ、こういうのがいいんだよ！
大袈裟に刺激ばかりを求めないこの感じがいい。すべてが懐かしい。ただ静かに映り込んでる感じ、ハリウッドホラーとはもちろん違うし、同じアジアでも韓国ホラーともちょっと違うんだよね。どれも好きなんだけど、やっぱり郷愁を感じる。
でも幽霊の見た目とか声は、ここから進化してよかったと思った。生身の人間感って、理屈はわからんがどうしても察知してしまう……この世のものではない感がもっと出た方がいい。霊のキャラは違うけど、伽耶子とかは絶対人間じゃないと思えるし。
私が何気におおっと思ったのは、ヒロインの女優と相手役の男性の会話シーンの撮影で、男性の顔に機材が被って見えないアングルになっていたところ。それが何かを暗示しているなどという直接的なことではなく、なにか不安になるような、縁起の悪い構図だった。最高に日本らしくて、他にないくらい絶妙だと思う。
とにかくすごく誇らしい作品だと思った。もし外国人には退屈でも、これでいいのだ。
あと柳ユーレイが可愛かった。
袖口の広い服を着てる時は不覚にも萌えてしまった。声たけーよ。
