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青いパパイヤの香りのNOBUのレビュー・感想・評価

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)
4.0
1950年代からベトナム戦争が始まる前の1960代始めのごくごく穏和な時代にかけての一人の少女が召使いとして働きながら成長する話であるが、ベトナムの空気感を見事なまでに映像で表現されている。
台詞は最小限にまで抑え、その代わり現代音楽と民族音楽を巧みに取り入れ、観客をこの映画の世界に入り込ませる。生活が音楽と自然に囲まれた環境を表現し、自然との共有する生活感を描いた所に監督自らアジア人としての意識をヨーロッパに紹介した様にも受け止められる。
個人的にはこの後に起きる戦争で彼らがどの様になっていくのかも気になってしまった。
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