よしだま

コラテラルのよしだまのレビュー・感想・評価

コラテラル(2004年製作の映画)
3.2
 ある日、マックスの運転するタクシーにヴィンセントという不動産屋の男が乗った。彼は一晩のタクシーを貸し切りするよう持ちかけ、金に目のくらんだマックスはそれを了承する。
 アパートの前でヴィンセントを待つと、彼のタクシーの真上に男の死体が降ってきた。戸惑うマックスの元に、至って冷静な様子のヴィンセントが戻ってくる。逃げ出そうとするマックスをヴィンセントは銃を突き出して止めて、死体をタクシーのトランクに隠すのを手伝わせた。そしてマックスはヴィンセントの犯す犯罪に巻き込まれていく。


 殺伐としたクールなクライムもの、と期待してるとそうでもない、になるような気はする。
 わりとご都合的でエエッとなりがちな展開だけど、それはそういうものをしてエンタメ方面の作品なのだと割り切れば関係ないね!クールな殺し屋に流されるうだつの上がらなさそうなタクシー運転手がその一晩で変わっていく姿は短い時間の中で楽しいですね。さすがトム。
 トム・クルーズのシルバーヘアーが案外とすごくよくって、殺し屋なのもかっこいいというか、これ、似合ってる……!ミッションインポッシブルのトムと戦わせたい。


 エンタメだからとは言ったけれど、余計な説明はないので出来事や状況から背景を理解しなければならないところが割と集中してみさせてくれて面白いところ。
 マイケル・マン監督の作品だから、夜の質感と銃使いに安定のフェチを感じる。
 これは何かのメタファーなんだろうなぁ…って思えるシーンがちょこちょこあるので、ホント監督のが好きな人は好きだろうな。