クマーティKST

沈黙の要塞のクマーティKSTのレビュー・感想・評価

沈黙の要塞(1994年製作の映画)
3.2
スティーブン・セガール兄貴の沈黙シリーズ2作目。
シリーズといってもまったくつながりはなく、邦題で“沈黙の”をつけてるだけ。

スティーブン・セガール本人が監督を務めた今作は、アカデミー賞授賞式前夜に「最低」の映画を選んで表彰するゴールデンラズベリー賞によって、最低監督賞、最低作品賞、最低主演男優賞、最低主演女優賞、最低脚本賞を同時に受賞した迷作!!

アラスカの石油採掘所で謎の炎上事故が発生! 大火炎消火のプロ、フォレスト・タフトは被害を最小限に食い止めるが、事故の裏に渦巻く石油会社・社長の黒い陰謀を突き止める。その機密をつかんだ同僚が惨殺され、自らの命も狙われた今、彼は巨大要塞〈エイジス1〉に決死の闘いを挑みかけるー。

環境汚染を続ける大企業をぶっつぶすという単純なストーリーだけど、環境問題について演説したり、EDでずっと自然を映したりと環境問題へのストレートなメッセージ性が強い。

中盤にはネイティブ・アメリカンに助けられ精神世界で教えをもらう長いシーンがあったのに、敵地に乗り込む前には「あんなおとぎ話を信じろと言うのか?」と全否定。(じゃあなんのためのシーンだったんだろう笑)

その他にも意味なくヒロインを連れて敵地に乗り込んだりとツッコミどころはあるけど、セガール兄貴の安定の無双っぷりは楽しめた。
敵のボス役マイケル・ケインが部下に「奴は何者なんです?」と聞かれて、「この世で最も恐ろしい悪夢を想像しろ、その悪夢より、あの男を怒らせる方が恐ろしい。」って答えるシーンは好きです笑