でぼら

カジュアリティーズのでぼらのレビュー・感想・評価

カジュアリティーズ(1989年製作の映画)
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良い映画だったけど、マイケルJフォックスのアイドル性がちょっと裏目に出てるような気がした

デパルマのドキュメンタリーで、この撮影中にショーンペンがJフォックスを「このテレビ俳優が」と挑発したなんてエピソードがあったけど、
確かに主役にしては物足りないくらい演技は緩めに感じるし(ショーンペンが鬼気迫りすぎてるだけかもしれないけど)、
「この子だけ実家から通ってる?」ってくらい雰囲気が戦場から浮いてた(ショーンペンが馴染みすぎてるだけかもしれないけど)

元々良い人間だから正しい行動してるだけで、葛藤したり意思を持って同調圧力に抵抗してるような説得力が少し薄いような気がした…
でもJフォックスの純真無垢な存在感がショーンペンの極悪非道さと明確な対比になってるという点では、あれで良かったのかな

とはいえケレン味たっぷりの銃撃シーンやおなじみの"獲物を狙う"長回しショットなど、コッポラでもなくスピルバーグでもなくデパルマ!な映画的なショットが沢山で嬉しい
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