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最高殊勲夫人のMNのレビュー・感想・評価

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)
4.2
○総観
テンポのよさ、人のかわいらしさ、この時代にこの感覚!?という気持ちよさ!!ポップで元気になる!

○好きポイント
・出てくる服、調度品、建物、全てが私にとっては新鮮で、てかわいー!って叫んでしまった。

・女たちがとにかくイキイキしていて嬉しい。ライバルや敵とされる人ですらほんとうに可愛い。みんな素直に自分の思ってることを全部しゃべってくれるのでめっちゃ気持ちいい。岩崎さん可愛すぎ。大好き。やりたいことを全部やってるふじこさんも最高。ずっとそのままでいてくれ。

・ところどころに差し込まれるフェミニズム的視点。

例)
・男の沽券にかかわる、と言った男性に間髪入れずに「女の沽券にもかかわるわ」と言い返す主人公
・「独立した一個の男性だ」と言う男性に「あたしだって独立した一個の女性だわ」という主人公(ちょっとうろ覚え)
・「娘は娘、父は父です」と言い、娘を「嫁にやる」という言葉は一度も使わなかった父親

・正直、50年代の日本の映画でここまでこの感覚があるなんて!と驚いた。すごく嬉しい驚きだった。(もちろん古いな〜、やだな〜って部分はあるよ!時代だからね)

・で、そういったフェミニズム的観点を抜きにしてもめっちゃ面白い。

・ギャグのテンポのよさ、誇張されまくる社長夫人や芸者さんや煮え切らない旦那などのキャラクター描写。パキパキ移り変わる色鮮やかな画面。

爽快。そしてポップ。あー観てよかったなー!
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