このレビューはネタバレを含みます
妻を亡くして無気力になった老教授ウォルターと移民の好青年クレアとの交流を軸に911以降のアメリカの移民問題が関わってくるヒューマンドラマ。
二人の出会いも強烈だが、明るいクレアの性格にどんどん心に輝きを取り戻していくウォルター。
ストリートジャンベ奏者であるクレアの手ほどきでジャンベを叩き始めるウォルターの変化がジャンベのリズムと共に描かれていて作品を濃厚にしている。
ちょっとした出来事や手違いで理不尽な不運に陥ってしまう事があるが、この移民のタレクの場合もそうだ。
シリアから小さな頃にアメリカに移ってきていたにも関わらず、手続き不備で不法滞在扱いになっていた事で、大きなトラブルをに巻き込まれていく。
それを助けようと奔走するウォルター。
監督脚本はトム・マッカーシー。素晴らしく見ごたえのある作品だ。