シークレットサービスのフランク（クリント・イーストウッド）は大統領暗殺を計画する男ブース（ジョン・マルコヴィッチ）の捜査に当たるが、ブースはフランクの目の前で相棒を殺害する。フランクは警護チームのリリー（レネ・ルッソ）の協力を得て、ブースの計画阻止に向かう。
昔ながらのサスペンスであり上質のアクション映画だ。
「U・ボート」「ネバーエンディング・ストーリー」のウォルフガング・ペーターゼン監督による作品だが、この映画の成功が後の「アウトブレイク」や「エアフォース・ワン」に繋がっていく。
クリント・イーストウッドの初老の捜査官が良かった。ラストの「俺は（大統領の専用車よりも）バスがいい」というセリフは、やっぱり「ガントレット」のことだろうか。笑
ただ、この映画ではジョン・マルコヴィッチの怪演がより大きな話題になった。
その変貌ぶりと顔演技は絶妙だったが、それ以前の「プレイス・イン・ザ・ハート」「キリング・フィールド」「シェルタリング・スカイ」でも名演を見せており、この映画でやっと表舞台に出てきた感があった。この映画のせいで悪役が多くなったような気もするが。
あとは「マグノリアの花たち」で端役だったディラン・マクダーモットも印象に残る演技で、この後、いろいろな映画で活躍するきっかけになったんじゃないだろうか。そういえば、２０年後の「エンド・オブ・ホワイトハウス」でも大統領を警護してた。裏切り者だけど。
