Asino

ワンダー・ボーイズのAsinoのレビュー・感想・評価

ワンダー・ボーイズ(2000年製作の映画)
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だから原稿の束はちゃんと綴じろとあれほど。といいたくなる映画シリーズにまた1本追加。

まっさきに「500ページの夢の束」を思い出したけど(量という意味でも)わりと洋画あるあるじゃないですか?
毎回ひやひやしながら見てると案の定…ってなる。

まあ得体のしれないトビー・マグワイアだけで十分満足だったので、今見るとそれはないだろ…が山ほどあるのは置いておく。

なん年も終わりの見えない「2作目」を書き続けていた作家であり大学教授である男(マイケル・ダグラス)が、不倫相手の妊娠(フランシス・マクドーマンド!)で動揺したタイミングで、作家志望の教え子(トビー・マグワイア)が起こした事件のために右往左往するはめになる話。

と書くとあんまりだが実際そうなのでしょうがない。正直2/3くらいは「いやこれ最後どうやってまとめるの?こいつらみんなまともじゃないぞ」と若干引きつつ見てたのだけど(笑)

作品の仕上がりを待っている編集者(ロバート・ダウニーJr.)や、下宿している別の教え子(ケイティ・ホームズ)も巻き込まれるわけですが揃いも揃って主役級だし、虚言癖があって得体が知れず、常に虚ろな目をしてるけど次に何をしでかすかわからないトビー・マグワイア、とかそれだけで十分見る価値があった。

それに最後まで見ると、人生行き詰まったら一度はそれまで執着していた事から手を離してみる思いきりも必要だよね、という話なのだと分かるのだけど。

犬の扱いは最悪なので、動物がむげに扱われるのが許せない向きは見ない方がいいです。
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