たいちゃん

大アマゾンの半魚人のたいちゃんのレビュー・感想・評価

大アマゾンの半魚人(1954年製作の映画)
4.3
ギレルモデルトロ監督の「シェイプオブウォーター」の原型であるということで視聴。本当にギレルモデルトロの想いがより理解できるようになった。
この大アマゾンの半魚人に非常に感情移入してしまい、ラストは切なく身を切られるような想いだった。
姿は醜く、好きな人がいてもなかなか声がかけられない。方法がわからず、不器用で、時には意に反して人を傷つけてしまう。そんな怪物のナイーブな一面が僕の目には映った。
ギレルモデルトロは日本の怪獣が大好きで、それは日本の怪獣で単に悪役としては描かれていないところが良いということ。そこには怪物の裏の悲しさであったり、やるせなさであったり、そういう人間のような複雑な気持ちを持ち合わせているから。
この「大アマゾンの半魚人」にはそういう点が通じると思う。決して半魚人はしゃべったりしないが表現でそれは通じる。
たいちゃん

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