もう40年も前の映画なんですね。でも、映像は古くとも そこに描かれる人々の動揺や葛藤、死が頭をよぎる中で交錯する感情などは生々しく、時を重ねても色褪せることはない。パニック系の映画の中では、ダイハードの第1作目をおさえて個人的ランキング第1位はダントツでこれです。(タイタニックはパニック映画ではなくラブストーリー)。
映像を通して伝わる臨場感がものすごく、登場人物の人間模様に心揺さぶられる。混乱の中、限られた情報や知識を駆使し 状況を冷静に見極め、率先してrisk takeし 道を切り開いていく神父の姿にリーダーシップがどうあるべきかを思い知らされる。強引すぎる側面もあるけれど、ああいう危機的状況では、これくらいでないとリーダーは務まらないと思う。的確な判断ができる冷静な思考だけでなく、それを語る言葉は熱く人間味に溢れていて、そこにも惹かれてしまう。
古い映画なので今のような特撮技術もCGもないけれど、登場人物の人間性の巧みな描写や緊張感あふれる展開に圧倒される映画のひとつ。
