Rita

花嫁の父のRitaのレビュー・感想・評価

花嫁の父(1950年製作の映画)
3.3
愛娘を嫁にだす父親の心情をユーモアに描く。🕊

心の中では不安や親離れして欲しくない気持ちでいっぱいだった父親だが、心とは裏腹に娘を励まし味方になってくれるのがとても頼もしかった。父親が結婚式の流れに流されていくうちに娘が嫁入りする悲しみとお別れすることをしみじみと感じているのが良かった。

ラストは一つ大きなことを一瞬のうちに乗り越えた後、レコードでスローな曲を流し妻と踊るシーン、ズームアウトで結婚式後の散らかった部屋を映す場面でいいお話だったと思うし父親の成長を感じた。歳をとっても成長しないといけない時が来ることも学んだ。

結婚式までの準備でバタバタしてて大金を使った大掛かりな式になりましたが結局高いお金で呼んだ演奏者たちの演奏はみんなお喋りに夢中で誰も聴いてなくて父親のスタンリーは意味がなかったといってましたが、それだけ結婚式が盛り上がり娘は幸せな挙式を挙げたと思うと嬉しく思いました。

最初はお父さんの意見を一つも聞いてもらえてなくて可哀想だなとも思いましたが、娘のためにしたことは一日だが良い思い出として永遠に残るのかなと感じた。スタンリーの心の声で"業者は空気の流れと格闘していた"の発言で笑ってしまった。本当に最初から最後まで空気と格闘してましたね。結婚前夜のスタンリーの見た悪夢が意味わからなくて面白かった。
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