酸基

盲獣の酸基のレビュー・感想・評価

盲獣(1969年製作の映画)
4.5
めちゃくちゃ面白い。乱歩の変態性と増村のねっちょりした男女の描写が合わさって目眩く異常な性愛世界が展開される。ほぼ全て異常アトリエと炊事場の2箇所でしか物語が進行しないため、密室劇のような雰囲気。上記2箇所の行き来はあの世とこの世、人間の外面と内世界を反映しているようで単純ながら重層的。モノローグで経過をある程度切ってしまうためテンポも良い。何はともあれ美術のヤバさよ。
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