すこやか

愛の残像のすこやかのレビュー・感想・評価

愛の残像(2008年製作の映画)
2.6
一人の男と二人の女による死を超越した三角関係を描いた気だるい恋愛ドラマでありながら、それでも許してしまいそうになるのはローラ・スメットの魅力によるものだろう。アパートの一室で木張りの床に寝そべりながら、フィリップ・ガレルの息子ルイ・ガレル演じる恋人に向けて愛の言葉を書き綴る際の彼女の艶かしさはどうか。落ち着く姿勢を探るかのように寝転がり、短い衣装から伸びる四肢を滑らかに伸縮させる姿を長回しで収めたロングショットは、本作がローラ・スメットのための映画であることを確信させる。
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