ぴゅー太

菊次郎の夏のぴゅー太のレビュー・感想・評価

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
4.7
北野映画制覇途中

ダメなおっさん×純粋な少年=号泣
という公式が既に私の中にあり、その高いハードルを構えながら観た

酒を呑みながら観たのが悪かった
気付いたら傍に「中二男子かよ!!」というくらいのティッシュの山が
酒入ってなかったらティッシュは20過ぎの独り身くらいで済んだかな

前半、母親探しに行くための5万円を競輪に使う、典型的なダメ男菊次郎
さらに泊まる場所がラブホだったり居酒屋の外で正男は待機、自分は飲ま飲まイエイ
その間で変態おじさんに絡まれる正男…
おいおい!!というシーンが続く

そのうちヒッチハイクをしてなんとか母親の居場所へ辿り着くが…現実は残酷

ヒッチハイク途中、盲目なフリをする菊次郎を「不謹慎」とするか笑えるか、観る側の育ってきた環境によるだろうなと
ちなみに私は後者
だってちゃんと轢かれてたし笑
北野監督のそういう細かいところ、好き

残酷な事実を突きつけられてからの菊次郎と正男の「夏」は熱いものがあった
HANA-BIと同じ夫婦もよかった

私の中では間違いなく傑作
来年は夏に観る

【追記】
タップダンスの片鱗を発見しておのののか(おののいた)
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