JAH

ステッピング・レイザー〜レッドXのJAHのレビュー・感想・評価

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トッシュの反逆精神の強さを改めて魅せられました。
それと共にアフリカ人の持っていた不平不満、貧困という罰を与える悪魔との闘い。
トッシュはアーティストでなければ革命家になっていたという。
改めて彼の言葉には、生きてきた環境、闘いなどからの重みがあり、社会の矛盾を訴えるのに必要な力が籠っている様に思う。
やはりレゲエやジャマイカなどの文化に興味関心があり、歴史や精神を知っても私達の生活では到底理解しきれない部分が大きすぎる。
ふとレゲエを日本人が歌ったり、バビロンシステムへの不満や訴えをする事に疑問を持つことがある。
国民がバビロンシステムと戦う意志を歌うものであるとだけ捉えれば、ジャマイカ人が一つになって戦っていた音楽が、今の時代では世界が一つになって戦う音楽に変わっているのかもしれない。
その一部として日本でも広まっている。
そう思えば良いが、やはりレゲエを歌うからには、レゲエを聴くからには心から強くメッセージを込めて届けなければならないものだと思った。
アフリカ人の当時のレゲエに乗せる気持ちは重みが違う。レゲエのファンとして忘れちゃいけない。
トッシュはアフリカや日本や中国の方が文化的にも倫理的にも先を行っていると言った。
日本人も強気でいこう。
最後に、ラスタマンは差別をしないという前提はあるが、トッシュが白人と曲を売ったり白人とライブで歌う事に対してどういう気持ちだったのかが気になりました。
ボンボクラ
悪魔を追い払え
JAH

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