千年女優

デアデビルの千年女優のレビュー・感想・評価

デアデビル(2003年製作の映画)
2.5
元ボクサーである父の恐喝現場を目撃した直後に事故で失明した少年で、それを機に改心した父を因縁からギャングに殺されて天涯孤独の身となったマット・マードック。正義を求めて弁護士となるも狡猾な悪の手口に手を焼く彼が、失明時に覚醒した残る四感を駆使して悪を成敗する「デアデビル」として活動する様を描くヒーロー映画です。

MCUが立ち上がる前、版権が20世紀FOXにあった時代にマーベルの人気ヒーローを映画化した2003年公開の映画化作品で、先発で成功した『X-Men』や『スパイダーマン』に続けと主演ベン・アフレックに監督マーク・スティーヴン・ジョンソンの体制で臨んで興行収入こそ1.8億ドル弱と面目を保つも批評面では酷評を集めることとなりました。

映画におけるヒーローの扱いに苦慮していて、デアデビル誕生を急ぐあまり掘り下げに欠け、単に無能な弁護士が暴力で憂さ晴らしをしているように見えるバランスの悪さが目に付きます。特殊映像の過渡期であったとは言え工夫にも欠けるアクションは躍動感のないゆるいもので、キャストの存在感や演技だけではカバーしきれない一作です。
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