FujikoMn

アヒルと鴨のコインロッカーのFujikoMnのレビュー・感想・評価

4.2
終盤、登場人物の本当の物語が語られるとき、温かい切なさがこみ上げてきた。人に知られたくないことがあるなら、神様を閉じ込めておこう、という子供のような発想に、大人が真剣に純粋に願いをかける姿が愛おしく切なかった。瑛太の演技が素晴らしく、もう一度冒頭から見直したい衝動にかられる。題名の意味も、作品の最後で納得するし、非常に伏線回収が気持ちよい映画だった。外国人差別に関する問題にも触れられており、まだまだ排他的な日本社会についても考えさせられる。
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