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告発のピットのレビュー・感想・評価

告発(1995年製作の映画)
4.0
凄い映画だった!

人としての天命、人格を略奪される環境に置かれたある囚人の話。
ケビン・ベーコンの心身に異常をきたした主人公の演技は見事なものだった。
裁判劇も良く被告のヘンリーが証人になるシーンは鳥肌ものでした。

(ネタバレ含む)
余談ではあるが・・・
ラストにヘンリーがアルカトラズで死んだと報告され凄く違和感を覚えた。
自殺?殺された?
気になってしまい色々と調べました。
実話が元になっているという触れ込みの映画ではある。しかし殆がフィクションで実際のヘンリーは強盗を繰り返す根っからの悪党で刑期を終え無事出所しているとの書き込みもあった。しかしどうしてそうなのか?ネタ元が不明。
どこを調べてもそんなことは見つけられない。

また別のサイトのコメントでは
裁判資料は殆が破棄されてしまっていて監督自身が「事実以外が映画に書かれていることはない」
と、コメントしています。
スタッフたちは、当時の裁判資料を探しました。
実際は2人いた担当弁護士の大量のメモも、
証人たちの証言も、重箱の隅をつつつくように探したそうです。
といった内容のものがあった。
後者の説を私は信じたい。
何故なら根本的に事実と大幅に違うなら映画と言えども刑務所で任務している人たちに余りにも失礼極まりない。
また、これだけの弁護をした弁護士に敬意をしたいからである。
今となっては真実を知るすべはないのかも知れないが真実に近いと仮定するなら絶対的におすすめ映画である!
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