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二十歳の死のkykyのレビュー・感想・評価

二十歳の死(1991年製作の映画)
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自殺を図り危篤状態になった若者の親戚一同が集まり、ともに時を過ごす。「親族映画」らしく身内同士という気のおけなさや厄介さが描かれている点や、人数も多く賑やかな点では生命力を感じるけど、一方で若い身内の死を待つという状況と、それまでに死んだ身内の事情など、全体的に死の香りをにじませる一族でもあるという、相反する印象が同時に受け取れる、不思議な映画だった。特にそれを体現していたのは一応メインの視点を担うパスカルで、冒頭でどうやら妊娠していたようだけど、危篤だった若者の死に呼応するように流産したことがほのめかされる。

でも正直言うと、ワンシュチュエーションなのに登場人数が多くて相関図もわからないし少し混乱して、何だかよくわからないままに終わってしまった……という印象だったけど……。
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