渡辺智子

懲役十八年の渡辺智子のレビュー・感想・評価

懲役十八年(1967年製作の映画)
3.8
加藤泰監督シリーズ
珍しい現代劇といっても敗戦直後。特攻隊の生き残り(!)が遺族のために外国人から闇物資を強奪して分け与えたりしているのだがリーダー格の安藤登は逮捕され後を小池朝雄に託すが。一種の刑務所映画なんだけど妙にリアルなのは脚本の笠原和男がモデルの神戸国際ギャングの人に取材した成果なんだとか。特異の長回しやローアングルは後の作品よりは極端ではないけどココゾと言うところできまっている。近藤正臣の役はもう少し後なら渡瀬恒彦がやってたかも。中々力の入った傑作。
渡辺智子

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