一番繰り返し見てる映画。
まず、トゥルーマンの生活そのものが番組になっているという離人症的な設定に心が惹かれる。個人的に小さいときに隠しカメラで撮られてるとか、自分の視界に入ってない人間は本当のロボットの姿に戻っているとか妄想してたので。脚本家が自分が実はテレビで放送されているという妄想に取り憑かれていたと聞き、納得。
それだけではなく、この設定に於いて誰か（プロデューサー）から与えられた人生から抜け出すというストーリーがピッタリハマっている。
ラスト、ドアの前でお辞儀する演出。あの一つの動作で、皮肉たっぷりにトゥルーマンが主人公としての人生を終えることを表現していて本当に凄い…
トゥルーマンは別に見られたくて主人公を演じていたわけではなかったからスッキリハッピーエンドだったけど、現実、色んな仮面を被って演じている私たちはああ言う風に何かに見切りをつけて己の道を進むことなんてできるのかな？とも思う。
