マストン

WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルースのマストンのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

内田けんじ監督の監督、脚本処女作。
やはり監督の伏線回収は初作から秀でるものがある。
ただそこに秀でてる訳ではなく、面白いのが人情の機微などを繊細に作品に反映させていること。
この作品の場合、結婚詐欺常習のヒロインである女性が私利私欲に男たちを翻弄するが、その人格的な問題をを主人公の健二が真っ向から否定する。
また面白いのがその否定論をあっさりとその女性に、自分よりも大切な人を失ったぐらいなら死んじゃえば?そんな男なんて生きてる価値ないでしょ。なんて言われてしまう。
主人公が諭したストーカー男と最後のシーンで見つめ合うが、そこで主人公はその女性に対して反逆心たるものを胸に抱かせる。
こんな女に振られたくらいで人生諦めちゃいけない!頑張りましょうよ!!