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不良少女 魔子のlingmudayanのレビュー・感想・評価

不良少女 魔子(1971年製作の映画)
3.0
蔵原惟二の初監督作品。藤田敏八監督の『八月の濡れた砂』と併映された日活のロマンポルノ移行前の最後の作品。その背景には映画産業が斜陽に差し掛かってきたことがあるのだが、そうしたシケた事情などお構い無しと言わんばかりに躍動するズベ公たちとそれを機敏に追いかけるカメラ、ゴーゴーバーやボウリング場でのビビッドな色彩感覚に驚かされる。特に夏純子と清宮達夫がオープンカーの車上で想いを確認し、堤防でカーセックスに及んだ後でマリファナをきめ、全裸で彷徨する夏を屋根とマリファナの効果?でぼやかして捉えたシークエンスは素晴らしかった。
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