不良少女 魔子の作品情報・感想・評価

「不良少女 魔子」に投稿された感想・評価

自分の無軌道な言動が仇となりヤクザの標的にされてしまったフーテンの若者たちが、一寸先が闇の修羅場を切り抜けていく。70年代初頭の不良グループの生態を溌剌としたテンションで描いている、ダイニチ発のニュー・アクション映画。

この時代の映画に登場する不良は、ちゃんと「不良同志でカップリングされる」から面白い。昨今のヤンキー映画では、不良の男と純粋無垢な美少女がくっつくという物語にされてしまいがちだが、それではまったく面白さを感じない。「不良カップルの生態」というのが描かれるからこそ、異質な日常を垣間見ることができる。そこに、私は醍醐味を感じている。

本作の主人公は、ツンツンと尖っているけれど、実体は思春期の少女そのもの。リラックマもどきのぬいぐるみ(?)をいつも持ち歩いているのが、主人公の人間性を表すための良いアクセントになっている。

物語自体は無軌道な若者の因果応報と自業自得の話なのだけど、70年代初頭の空気感を得られるという点では、貴重な体験ができる作品。劇中に何度も登場するディスコは「MUGEN」だろうか?