こんち。

やさしい女のこんち。のレビュー・感想・評価

やさしい女(1969年製作の映画)
3.8
初ブレッソン。冒頭の時が止まったような一連のシーンがショッキングで、けれどとても印象的で映画的。その冒頭のシーンから遡って、また最後にそのシーンに辿り着く構成が好きです。
しかし。この間のお話、ホント悲しくなってくる。夫婦のボタンの掛け違え、すれ違い、もっと言うと人と人のどうしようもない位の分かり合えなさを繊細に繊細に描いていきます。エピソードが些細すぎて、きっと分からない人にはその意味が分からないし流してしまうような事だろう。こんな事で?と人は思うかもしれない。けれどこんな事の積み重ねが何かを蝕むこともあるのだろう。
救われない事は悲しすぎて、けれどその救われなさの具体性をクローズアップしたような映画だった。けれどこういう映画、とても好きです。(←暗い子)しかし平日の夜観に行っちゃうとほぼ眠気と戦わざるを得なくなるやつでもある。

なぜ大晦日にこんな鬱映画のレビューを書いているのかしら。せめて9月に観た映画までは年内に納めたいけどあと一本書けるだろうか。