男「幸せにするよ」
女「すべてが無理」(0h10m16s~0h10m21s)
ブレッソンがドストエフスキーの中編小説を翻案した初カラー作品。
パラノイアにも思える男の過剰な語りを徹底的にそぎ落と…
ショールが空を舞う冒頭の鮮烈なワンシーンのあとはひたすら回想。
白夜を観た時には知らなかったけれど、ブレッソンは職業俳優を使わないとのこと。
またブレッソンにとって初のカラー作品とのことだけれど、色…
生物学的に同じで配列が違うだけなのに、こんなにもすれ違い、分かり合えず、取り返しがつかない。この手の面影や幻影を追いかけ続ける映画、大好きだ。ドライヤー『奇跡』を見たばかりだけど、こちらは何一つ取り…
>>続きを読むロベール・ブレッソン監督作。
19世紀ロシアの文豪:フョードル・ドストエフスキーの同名中編小説をフランスの名匠:ロベール・ブレッソンが物語の舞台をロシアから現代のパリに移して翻案映画化した長編第9…
沈黙と無関心が生んだ愛の崩壊
ドストエフスキーの短編小説を原作に、ブレッソン独自のストイックで冷ややかな美学を通して「なぜ彼女は死んだのか?」を追いかける心理劇。
冒頭、若い女性がアパート…
やっと観れて嬉しい。天秤にかけられる十字架と紙幣のファーストコンタクトで描かれる原罪意識は『ラルジャン』でより暴力的に反芻される(彼女が受け取り拒否するのは象徴的)。
しかし一人称の回想で始まり、…
時々自由と死について考えを巡らせるが、一つの答えを提示してくる本作、、傑作!全てのしがらみを捨てて、死の一瞬の恐怖と痛みを乗り越えて、永遠の自由の元に行こう。自分が死んだ後に悲しむ人のことを想像しな…
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