部屋を彷徨い乍ら続けられる男の独白に遥か昔より聯綿と続けられてきた恋愛の懊悩が見出される
秤によって分銅と等価に扱われる磔台
路傍に咲く花に向けられる余りにやさしい眼刺しのその内容を映し撮ることだっ…
ハムレットの役者の演技に対して、「“俺がやったようにやるんだ、大げさにやるなら広報官で十分だ。ほとばしる感情の奔流の最中にも節度がなければならぬ”」という科白が欠けていることを指摘して「わめくばかり…
>>続きを読む『田舎司祭の日記』を観て以来、その独特な作風が気になっていたロベール・ブレッソン監督。
この作品でも、演技素人を使い感情を抑制した演出はもちろん変わらず。無表情で淡々と台詞を言う、ちょっと不思議な…
久しぶりにブレッソン鑑賞。
白夜を、もう一度見たい思いが再燃!
久しぶりのブレッソンの徹底した無表情の演出に、それだけで映画館で笑みが止まりませんでした。
夫婦の破綻がテーマであり、初めに彼女が死ん…
レコードの音がずり上がり、円盤を替える→クッキー(?)を手に取り口に運ぶ→図鑑をめくる、という一連の運動に "手を拭く" を挟まないことが映画なのだと教えてもらう。
ドアの開閉回数の多さが目を引く…
ドミニク・サンダは『暗殺の森』よりも起伏の穏やかな演技で魅力的だった
画面構成は二人の関係をなぞって柔らかく、静まりかえっていた
カメラはその力学を以て過不足なく筋を運んだ
しかし、この夫婦の…
愛の眼差し。
投身自殺を図った妻。夫の回想とともに彼女の一面が描かれる。
89分間淡々と夫婦生活を映し出される。ブレッソンが手際良く描いていた。夫として尽くしているつもりが妻にとっては孤独。そう…
冒頭、シーツが落下してくるシーンから始まり妻の喪失へと繋がっていく構成が鮮やか。
抑制の効いた画面構成に台詞回しは「妻の自殺」という喪失を抱えた男の生前の妻の階層へと繋がっていくが
まるで男の干渉す…
いかにもマテリアリストで気難しそうな男が、乾いていて何を欲しているのか釈然としてない美女に恋する、というか執着する。これが美のピークに達してるドミニク・サンダだから気持ちはわかる。ロマンスとは言えな…
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