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秘密の花園のtokoのレビュー・感想・評価

秘密の花園(1993年製作の映画)
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子供の頃のお気に入りの一本。
何度も何度も繰り返し観て好きなシーンが沢山あります。

実に15年振りくらいに再鑑賞したのですが、マーサがメアリーを見送る時に寒がってピョンピョン飛び跳ねてるのを可愛いなーと思ってた事や、このドロドロした食べ物(オートミール)を食べてみたいなーと思ってた事、黒のワンピースに憧れたなーとか、ここでカラスが飛び出すぞ!とか、春がやって来る時のメロディーまで…細かいディティール全てが頭にちゃんと残っていて不思議な感覚でした。本当に何百回も繰り返し見てたせいで、未だに何かの生地を捏ねる時には頭の中にグリーンスリーブスが流れてくるし、赤い毛糸のベレー帽を見つけると思わずメアリーだ!と思って買ってしまったり、ゆで卵を食べる時にはマギースミスのあの恐い顔が浮かんだりなどの弊害も…笑

久々に観賞して新たに気づけた事もあって、例えば小さい頃は、メアリーとコリンは何故こんなに偉そうでわがままで不機嫌なんだろう!と思っていた彼らの態度も、親の愛を知らずとても寂しい思いをしていた彼らの状況を今はちゃんと把握して、客観的に観れるようになっていたり、ただ厳しくて怖い人だと思っていたメドロック夫人が人間らしいちょっとは親しみを感じられるような人に思えるようになっていることにも自分の成長を感じられたりもしました。笑 子供の頃に見ていた映画を見直すのって、これだからおもしろいですよね。

新しい発見の中で特に驚いたのは、ディコンがメアリーの事を“ミス メアリー“そしてコリンを“マスター コリン“と敬称を付けて呼んでいた事。吹き替えでは普通に名前で呼び合っていたので全く分かっていなかったのですが、舞台は階級社会のイギリスですもんね。ただの仲のいいお友達って関係だけじゃない事を知って、切なくなりました。
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