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時をかける少女のtsumuのレビュー・感想・評価

時をかける少女(1983年製作の映画)
3.0
なにかと違和感や疑問が残ってしまう作品だった。

時代とはいえ、幼なじみの事を女の子側は「ゴローちゃん」と呼んでいるのに男の子側は「芳山くん」呼び。男の子だけよそよそしくないか?
あと、ひとりで留守番している男子の部屋に、高一女子がのこのこひとりでお邪魔するだろうか?幼なじみだからあるのかもしれないけど、それにしても関係に親しさを感じない。時代のせいだからだろうか?
大林宣彦作品の「ふたり」は大好きなんだけど、この「時をかける少女」は何だか馴染めなかった。尾道の美しさも「ふたり」の方が自然に引き立っていた気がする。
ただ、最後にタイムリープする際の時のうねりの迷宮に入ったようなカメラワークや演出はみごとだったと思う。なのにたまに入ってくるチープなCG(?)と演者の棒読みで台無し。違う意味で涙出そうになった。

最後、和子は泣きながら深町に愛を問うわけだけど、そんなに泣くほどの愛をどこで感じたんだろう?幼少期の思い出は本当はゴロウとの思い出だし、真実が分かったんならゴロウに恋するんじゃないの?この映画を見る限り、深町は横取りして酷いとしか思えなかった。
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