こべこべ

グッドナイト&グッドラックのこべこべのレビュー・感想・評価

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秀作。本編は90分ほとでかなりコンパクトに収められているが、その中で必要最低限のストーリーや人間ドラマを展開することに成功している。モノクロの映像も作品の臨場感を盛り上げてくれていた。
ただ物語や映像よりも、マロー役を演じたデヴィッド・ストラザーンの存在感が圧倒的で、正直本作はこの俳優のために作られたと言っても過言ではない。ただタバコを片手にカメラ目線で喋るだけで、人はこれほど強く印象に残るのかと、とても驚いた。最近観た映画だと、「未知への飛行」のヘンリー・フォンダも同じ感触がした。
とにかく、「人間」を映すという事態がどのようなことなのか考える、良いきっかけになってくれた映画だった。ジョージ・クルーニーも良い映画撮るんだな。
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