グッドナイト&グッドラックの作品情報・感想・評価・動画配信

「グッドナイト&グッドラック」に投稿された感想・評価

ジョージ・クルーニー 監督作品。『L.A.コンフィデンシャル』のデヴィッド・ストラザーン、ジョージ・クルーニー、ロバート・ダウニー・Jr主演映画。

「放送の良心」としてアメリカ国民に愛された、エド・マローの生き様を描いた本格社会派ドラマ。マッカーシー批判と呼ばれる歴史的事件を背景に、時の権力者に立ち向かった男たちの真実の物語。

マッカーシーを含む当時の映像を実際に使うために、全編を白黒で撮影したことで、作品に重厚感と臨場感が加わっている。

1953年のアメリカは、共産党主義者を弾圧する“赤狩り”の嵐が吹き荒れていた。大手TV局に勤めるエド・マロー(デヴィッド・ストラザーン)や同僚たちにも疑いの目は向けられ、自由な報道すらままならない状況下に置かれていたが、ジャーナリストとしてあるべき姿を追い求めるマローらは、真実を報道することを決意する。
全編モロクロで、俳優の仕草ひとつから魅せる映像、雰囲気は最高なのでカフェバーで流したらお洒落なこと間違いなし。常に煙草の灰が落ちるのではとはらはらさせられるキャスター、眩く渋い煙のシーンばかり。ジョージ・クルーニー演じるフレッドがキャスターにキュー出しするシーンでは地面に寝転がって、キャスターの足をボールペンで叩く洒落た演出。魅せ方ばかりに目を奪われて肝心の内容は全く入ってきません。題材、難し過ぎです
非常に真面目な作品。テーマ云々の前に、観客に提供する娯楽という事で観客が観やすいように丁寧に作ってます。構成もいいですね。

報道の姿勢というかスタンスって言うよりもアメリカ建国の成り立ちの根源を扱った作品のような気がしました。
この作品は、画面上で美しく煙がたなびきます。マローの品格を伺わせるがごとく。マッカーシーイズムの映画は、過去何回も作られている。その中でもこの作品は、出色の出来です。普通の映画なら、描きそうなマッカシー報道後の拍手や賞賛、非難、たわいのない会話を極力削り、マローの戦いに観客を集中させていく簡潔な脚本、もう唸るしかない。サントラの使い方も淡々と流れでしゃばらない。空軍がフィルムを検証したいと来た時、見せない姿勢を貫いたシーンは、日本のテレビ局が対応した事件を思い出してしまった。放送従事者は、社会と契約しているのだという観点が日本には欠如している。放送するものが責任と自覚がなければただの箱とマローは、指摘する。そして視聴者の利益と称して政治、経済、社会、芸能をごたまぜに放送し、安易なバラエティーによる現実からの逃避を目的にした今の日本のテレビマンに是非見て欲しい。社員教育に使って欲しい。(てんびんの詩のように)
Filmarks

Filmarksの感想・評価

3.5
宮台
https://youtu.be/qjnb9kjI8Pk
40:20~ https://youtu.be/YIYvW-ui_og

町山
https://youtu.be/aSohhXJLHqI
勝沼悠

勝沼悠の感想・評価

5.0
 1950年代の元祖アンカーマン、エド・マローと赤狩りのマッカーシーの対決を描く。

 マローは当初テレビというメディアに反対であったが、テレビでも活躍していた。そんな中、共産主義者の排除をエスカレートさせ、人権を無視しするマッカーシーと一つの特集を機に対決していく。
 マローはメディアの怖さを十分理解していたし、本来は非中立的な報道はなるべくしたくないはずである。 だから、マッカーシーの対立が避けられなくなった時の「マッカーシーを取り上げよう」という台詞の重みはすごく重い。
  マッカーシーとの対決に勝利したマロー達が、スポンサーの撤退やバラエティ番組の台頭の為に 番組を終えられてしまうラストは、この映画の真意がメディアの在り方を問うていることを表している。
 本当に番組制作を見てるかのような展開は見事。まるでドキュメンタリー映画のように錯覚するほど。

 娯楽だけのテレビを否定する鋭いメッセージが強くこめられた作品。
K

Kの感想・評価

3.0
ジャズ、白黒、煙草、ネクタイ。おしゃれ。個人的にテレビにはもはやなにかを期待していないのでワ〜とはならないけれど。ロバート・ダウニー・Jrとこっそり社内婚したい。
官邸vs検察の闘いが宴たけなわの今、『バイス』に続いて観るべきはこれだっとまた観た。時期が時期だけに胸に迫る。実際のマッカーシー映像をふんだんに使い、出来るだけ映画の虚構で済まないよう、赤狩りという魔女狩りの実際を伝えようとしているのがわかる。なんというかっこいいジャーナリズム魂。アメリカの阿部寛、熟女泣かせの伊達男ジョージクルーニーをこの脚本監督に駆り立てたのはやっぱり危機感だろう。日本の伊達男阿部ちゃんが安倍ちゃんに闘い仕掛けるはずもなく『新聞記者』に続く作品も出てこない日本。全てのマスコミメディア人が今観るべき映画だと思う。ちなみに『バイス』が現日本の状況とあまりに似てたもんで次の総理にはオバマみたいな人がなるのかな?とちょっと盛り上がり、てことはその次はトランプみたいなのがなるのか!と盛り下がり、日本のトランプって誰よ?…ホリエモン?うわなんかめんどくさ!と色々忙しかった。
LadyRED

LadyREDの感想・評価

3.6
これほどまでに真剣に国のあり方そして将来について考えられる人間が、今どれだけいるだろうか。

耳障りのいい言葉だけを聞き、考えることを止め、やっかいなことから目を背けてしまったら、メディアはただの機械になってしまい、人はただの動物になってしまう。監督ジョージ・クルーニーが、50年代の赤狩りを通して、現代に警鐘を鳴らす。


報道機関としての使命を胸に圧力に立ち向かう、デヴィット・ストラザーンとジョージ・クルーニーが最高にかっこいい。
静かで、でも内に秘められた熱さを感じる作品。
燻らせたタバコとジャズミュージックが、モノクロの世界を盛り上げる、渋くてダンディな大人の雰囲気漂う良作。
アメリカ‘50年代冷戦時にあった共産主義ヘイト、いわゆる「赤狩り」マッカーシズムに報道番組で対峙したキャスターのノンフィクション。

最近ではフェイク動画など、圧倒的に巧妙な情報操作などの存在があり、個々の倫理観が大きく問われる為、こういう作品がスタンダードになることは大事。
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