Hiroki

デッドゾーンのHirokiのレビュー・感想・評価

デッドゾーン(1983年製作の映画)
3.9
知り合いから薦められて鑑賞。

スティーブン・キング原作。スティーブン・キングは良くもまあこんなにいろんな話思いつくなぁと感心。

クリストファー・ウォーケン主演。若き日(とはいえ40歳くらい)のクリストファー・ウォーケン男前。
そして悲愴感のある役は良く似合う。

デヴィッド・クローネンバーグ監督。
デヴィッド・クローネンバーグの作品て正直よく分からないものが多くて、自分に合わないなぁと避けてきたんだけど、これはおもしろかった。
音楽とかカメラワークもよく計算されていて素晴らしかった。

内容は前半は昏睡状態から目様めて特殊能力が目覚めた男の苦悩、後半は「昔に戻れたらヒトラーを殺すか」という例えもでてくるようにトロッコ問題(綿密にいうとちょっと違うけど)に直面する男の苦悩。
つまりクリストファー・ウォーケンはずっと苦悩してる。
かなり特殊能力でいろいろな人を救うんだけど、特に感謝もされず。
本当に観てて可哀想になる。
悲哀の似合う役者クリストファー・ウォーケン。
ラストの決着の仕方もなかなか話的には良く出来てると思うけどね。悲しいね…

しかし途中で自殺するシリアルキラーの警察官がいるんだけど、あの自殺の仕方がアクロバティックすぎてビビる。
本当は原作ではあそこらへんもっと詳しく描かれてるのかな?
映画だとたぶん時間的に省略しまくってるからすごくショッキングだった。

昔のクローネンバーグをもう少し観てみようかなーと思える一作でした。

2018-105
Hiroki

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