しおん

髪結いの亭主のしおんのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
5.0
ベストフィルム更新されたかもしれない。マゾの極致。いったいどれほどの人が妻の突然の行動を理解できるのだろうか。俺にはわかる。あまりにもわかりすぎる。彼女は亭主の過去に巻き込まれたのだ。そして時の流れとの間で引き裂かれてしまった。幻想とフェティシズムと母と平手打ちが一体となって床屋の中に凝縮され充満している。すばらしい映画であり、そして初めて「これは俺にしかわからねえ」と思わせてくれた映画だった。この作品に真摯にあるために、順位をつける前にもうしばらく寝かせておく。
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