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髪結いの亭主のmakotosのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
3.0
子供の頃の、理容師と結婚して幸せに2人で暮らすという夢想を実現した男の話。

物語ははじめから終わりまでほとんど理容室の中で展開する。

2人の幸福な時間がずっと続くはずはないと思いながら観ていくんだけど、その終わりの突然さとあっさりした感じというのはフランス映画らしい。

ジャン・ロシュフォールは、イノセントでいてどこかしら偏執的な主人公の役所に最適だ。

妻を演じるアンナ・ガリエナはその色気といつ消えてもおかしくないような脆さを醸し出している。

劇中で何度も見られるシュールな踊りが色々救いになっている。
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