BOB

現金に手を出すなのBOBのレビュー・感想・評価

現金に手を出すな(1954年製作の映画)
3.8
ジャック・ベッケル監督、ジャン・ギャバン主演、フランスギャング映画の傑作。

初老のギャング・マックスが相棒のリトンと共に、引退前最後の大仕事として金塊強奪に成功。しかし、リトンが麻薬組織と繋がっていた踊り子に秘密をばらしてしまい、金を狙われるハメに。

😏

フランスらしい渋くて写実的なギャング映画。哀愁のあるハーモニカのテーマ曲も相まって、大人の余裕を感じさせる悠悠とした空気が流れる。夜中の一本道で繰り広げられるカーアクションと銃撃戦は迫力があった。

ダブルのスーツでビシッとキメたマックス( ジャン・ギャバン)。貫禄があり、とてもダンディ。相棒はちょび髭を生やしたリトン。いっちょ前に大物ヅラをしているがどこか抜けている。彼のマヌケな顔が堪らない。終盤のニヤケ顔には爆笑した。

リノ・ヴァンチュラのデビュー作。彼が演じる敵のボスも魅力的だった。体格の良さと濃い顔が悪役にぴったり。

そこをそんな丁寧に映す意味ある?笑
パンと魚をつまみにワインを嗜む。パジャマに着替えて、鏡の前で歯磨きをする。意外と印象深いシーンになった。

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