BOBさんの映画レビュー・感想・評価

BOB

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ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

3.8

オットー・プレミンジャー監督の初監督作品となった名作フィルム・ノワール。

"Goodbye Laura, Goodbye my love. "

ずっと観たかった作品。先日アマプラ見放題に追加されて
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ミルドレッド・ピアース(1945年製作の映画)

3.8

主演のジョーン・クロフォードがアカデミー主演女優賞を受賞した、『カサブランカ』『汚れた顔の天使』のマイケル・カーティス監督によるフィルム・ノワール。

カリフォルニア、サンタモニカ。地元の名士が何者か
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ブロンドの殺人者(1943年製作の映画)

3.7

私立探偵フィリップ・マーロウシリーズの第2作『さらば愛しき女よ』を原作とする、エドワード・ドミトリク監督のフィルム・ノワール。

ムショ帰りの大男から元恋人捜しを依頼されたフィリップ・マーロウが、複雑
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悪の力(1948年製作の映画)

3.5

『ボディ・アンド・ソウル』や『拳銃の報酬』の脚本を務めたエイブラハム・ポロンスキーの監督デビュー作。

ウォール街。ギャングの数当て賭博を支援している弁護士が、違法賭博の弱小胴元である兄を助けようと苦
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ボディ・アンド・ソウル(1947年製作の映画)

4.0

ボクシング興行の不正を題材にした、ロバート・ロッセン監督の社会派フィルム・ノワール。

"Get yourself a new boy. I retire."
"What makes you thin
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(1949年製作の映画)

3.8

ロバート・ワイズ監督の初期傑作。

夢を捨てきれないベテランボクサーが大方の予想を覆してK.O.勝利を収めるも、マネージャーが本人に知らせないまま八百長を仕掛けていたため、トラブルに巻き込まれる。
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処女の泉(1960年製作の映画)

3.8

イングマール・ベルイマン監督のアカデミー外国語映画賞受賞作品。

「オーディンよ、来い!」

3日連続ベルイマン。

16世紀スウェーデンの豪農一家を舞台に、敬虔なクリスチャンである一人娘👸を惨殺され
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第七の封印(1956年製作の映画)

3.5

イングマール・ベルイマン監督が、世界的な映画監督としての名声を不動のものにした名作。

「神を知りたい。教義や空想ではなく、手を差し伸べ、顔を見せ、言葉を下さる神が欲しい。だが神は沈黙。暗闇に呼びかけ
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野いちご(1957年製作の映画)

4.0

スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン監督を代表作古典的名作。

「いわゆる"人付き合い"のおもな中身は、そこにいない誰かの噂をし、悪口を言うことだ。私はそれがいやで友を持たなかった。人との付き合
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セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

3.5

ジャウム・コレット=セラ監督、タロン・エガートン主演のクライムサスペンスアクション。

クリスマスイブのロサンゼルス空港。若い空港保安検査員が、謎の旅行者からとある荷物を黙って飛行機に載せるよう脅迫さ
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.4

『ウォーリアー』『ザ・ウェイバック』のギャヴィン・オコナー監督、ベン・アフレック主演のクライムサスペンス。

"Different scares people."

とある大企業による不正会計の全貌と
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レベル・リッジ(2024年製作の映画)

3.5

Netflixオリジナルのクライムスリラーアクション。

従兄弟の保釈金を地元警察に不当に没収された元海兵隊員が、小さな街の汚職事件に立ち向かう。

"ONE MIND ANY WEAPON"

古典
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ジュリアン(2017年製作の映画)

3.5

ヴェネツィア映画祭では銀獅子賞、セザール賞では作品賞に輝いた、グザヴィエ・ルグラン監督の長編デビュー作。

両親が離婚し、母親と姉と暮らす11歳の少年ジュリアンが、離婚調停の取り決めにより、暴力的な父
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幻滅(2021年製作の映画)

3.8

19世紀フランスの文豪オノレ・ド・バルザックの小説『人間喜劇』の一編『幻滅-メディア戦記-』を映画化した歴史ロマンスドラマ。

「文学が生むのは幻想だけだ。」

19世紀前半パリの貴族社会、演劇界、新
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

昨年度パルム・ドールやアカデミー脚本賞をはじめ、数々の国際映画賞を受賞した、ジュスティーヌ・トリエ監督の法廷サスペンス。

"Sometimes a couple is kind of a chaos
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マイ・オールド・アス ~2人のワタシ~(2024年製作の映画)

3.5

女優ミーガン・パークの監督第2作。

カナダ・プリンスエドワード島。大学進学を目前に控えた農園育ちの少女が、幻覚キノコの使用中に39歳の自分と出会う。

"You shouldn't live you
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タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)

3.5

『コーダ あいのうた』で一躍注目を浴びた、シアン・ヘダー監督の長編デビュー作。

"Am I a horrible person?"
"We're all horrible; we're all pe
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ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

3.5

エレン・ペイジ(当時)主演、ドリュー・バリモアの初監督作品となったローラースケート青春ドラマ。

テキサス。インディーロック好きの女子高生が、母親から美人コンテストへの出場を強いられることに辟易し、親
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地獄門(1953年製作の映画)

3.5

アカデミー国際長編映画賞とカンヌ・パルム・ドールを受賞した、菊池寛の戯曲『袈裟の良人』を原作とする時代劇。

平安時代末期。平家の武者・遠藤盛遠が、平治の乱の最中に出会った人妻・袈裟御前に惚れ込む。
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怪談(1965年製作の映画)

3.9

小泉八雲の『怪談』を原作とする、小林正樹監督の4篇から成るオムニバス映画。

日本の怪談話を芸術の域にまで昇華させた傑作。物語性より様式美を愉しむアート作品という印象で、日本独自の文化、伝統、感性を存
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鬼婆(1964年製作の映画)

3.9

霊験譚"嫁威し肉付きの面"を元とする、新藤兼人監督のホラー映画。

内乱の南北朝時代。落ち武者狩りをして生き永らえている中年の女とその息子の嫁の元に、息子/夫の訃報と共に、戦を生き延びた男が帰ってくる
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わたしが美しくなった100の秘密(1999年製作の映画)

3.5

ミネソタ州の田舎町で開催される美少女コンテスト🇺🇸の予選模様に迫る、モキュメンタリー形式のブラックコメディ。

"My mom never hid the fact that my dad chose
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.5

スマッシュヒットを記録した、ベン・スティラー制作のインディーズロマコメ。

アメリカ中西部。パンク・ロック好きの孤独な少女が、警察から逃亡中の男を、その正体が大好きな覆面パンクロックバンドのリーダーだ
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サンダーロード(2018年製作の映画)

3.6

ジム・カミングスが、一人5役(監督、主演、脚本、編集、作曲)を務めたコメディドラマ。

テキサスの警官が、妻との離婚と母との死別を経験し、自己崩壊する。

"Just because somebody
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スターリングラード(2000年製作の映画)

3.5

『薔薇の名前』や『セブン・イヤーズ・イン・チベット』のジャン=ジャック・アノー監督による、スターリングラードの戦いを題材にした戦争ドラマ。

"I've been such a fool, Vassi
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サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

3.5

スティーブン・ソダーバーグ監督&脚本家スコット・バーンズが、『コンテイジョン』に続いて医療業界を舞台にしたサスペンスドラマ。

鬱病を再発させた若い女性が、精神科医から新薬を処方されるも、薬の副作用で
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クローサー(2004年製作の映画)

3.4

『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』や『卒業』で知られるマイク・ニコルズ監督が、世界的にヒットした同名舞台劇を映画化したロマンスドラマ。

"I love you!"
"Where? Show me
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.8

フランシス・リー監督の長編デビュー作。

春を迎えたイングランド北部ヨークシャー。年老いた祖母と足の不自由な父親に代わり、寂れた牧場を一人で管理する青年が、ルーマニア人短期労働者の若者と関係を深めてい
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ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)

3.7

『ロミオとジュリエット('68)』『アデルの恋の物語』に役者として出演、『キリングフィールド』の脚本を務めるなどした、ブルース・ロビンソンの監督デビュー作。

1969年ロンドン。安アパートで同居する
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ローカル・ヒーロー/夢に生きた男(1983年製作の映画)

3.5

"Would you pay me a pound for every grain of sand in my hand?"

反文明への憧れを描いたイギリス低予算映画の良作。

ヒューストンの大手石
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ピアノ・レッスン(2024年製作の映画)

3.5

オーガスト・ウィルソン(『マ・レイニーのブラックボトム』『フェンス』)のピューリッツァー賞受賞戯曲を、デンゼル・ワシントン制作、次男マルコム・ワシントン監督、長男ジョン・デヴィッド・ワシントン主演で映>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.5

A・ウォーカーの同名小説(1982)を原作とする大ヒットブロードウェイミュージカル作品(2005)を映画化。

"I may be black. I may be poor. I may even b
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PASSING -白い黒人-(2021年製作の映画)

3.5

テッサ・トンプソン主演、女優レベッカ・ホールの監督デビュー作。

⚫"Passing for White"⚪️ 

1929年ジム・クロウ法時代のニューヨークを舞台とする社会派歴史ドラマ。

ハーレム
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.2

『少年の君』で一躍世界から注目を浴びたデレク・ツァン🇭🇰の単独監督デビュー作。

「25歳を過ぎたら自由は不安定に変わる。」

自由か安定か。真逆の生き方を辿る中学以来の"ソウルメイト"🐿️が、1人の
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僕らの先にある道(2018年製作の映画)

3.6

台湾出身の女優レネ・リウが初めてメガホンを取り、自身の執筆したエッセイ『年越しに、帰省する』を映画化。

「"ごめん"の一言は大切な人を失う前に、"愛してる"の一言はまだ間に合ううちに。」

『サンザ
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.7

タイ映画史上No.1ヒット作『バッド・ジーニアス』で一躍注目を浴びたバズ・プーンピリヤ監督が、名匠ウォン・カーウァイ共同製作指揮のもと手掛けた長編第3作。

「人生は色々ある。出会い、互いを知り、絆が
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