せいけ

現金に手を出すなのせいけのレビュー・感想・評価

現金に手を出すな(1954年製作の映画)
4.7
とても面白い
最小限の展開と的確な演出により映画はこんなに面白くなるのかと驚かされる
フィルムノワールとしてのスリリングさと中年の悲哀がかけ合わさったストーリーになんとも言えない感慨にさせられる
なんども繰り返されるあの音楽がまたこの展開のよるべなさに拍車をかける
そしてクライマックスのシークエンスは迫力もありながらスマートに演出されていてとても見応えがある
上映時間も90分台とソリッドにまとまっていて冗長さが一切ない
映画のお手本を見せられたような感覚だった