スウィート ヒアアフターのdogmagのネタバレレビュー・内容・結末

一つの事故を様々な証言者の視点から問題を浮き彫りにしていく…という形かと思って、最後まで我慢したのに結局理解が及ばなかった。

童話を挿入して含ませたメッセージ性。
思わせぶりにひた隠しされる事故原因。
閉鎖された町が醸し出す特有の治外法権感。
時間軸を交錯させてまで小出しにする真実。

それらを巧みに使って重厚感を持たせようとしているのがチラついて逆に稚拙な作品だったなという感情しか残らない。

毎日子供を車で見送った後に散々不倫してたやつが、いきなり倫理を説いて町を守るとか言って、事故の責任も追及せず余所者弁護士につっかかる描写とか本当に理解できない。

んでそいつが望んだ通り、ラストは重要な証言を引き出せず事故は未明のまま、町は悲しみや不条理を抱えて平穏に戻っていく…ってか。分かるかいっ！！

それでも受賞歴のある作品なんだから、理解を超えた解釈があるんでしょうね。そういう意味では面白く興味深い作品ではありました。