とろろ

アンダーグラウンドのとろろのレビュー・感想・評価

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
5.0
国が消えるということについて考えられる傑作 ゴラン•ブレコビッチの音楽が最高にたぎる ラストシーンも素晴らしい
2016.4.24 神戸アートビレッジセンターにて再鑑賞。スクリーンで観たい映画だったので震えた。圧倒的なオープニング、空飛ぶ花嫁の結婚式の何と幻想的なことか、ナタリアの開花していく妖艶なエロさ、それまでの滑稽さを封じた第3章のひたすらな重さ、そしてあの全てを許す美しいラストシーン。どもっていたイヴァンのまっすぐなメッセージ。やっぱりこの映画はほんとに素晴らしい。音楽、笑い、どこか抜けた人々が映し出されているからこそ、かつてユーゴスラビアという国は間違いなくあったのだという事実が重く重く心にのしかかる。
何度でも観たい映画。
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