テリー

人情紙風船のテリーのレビュー・感想・評価

人情紙風船(1937年製作の映画)
5.0
長屋の住人たちもそれぞれ貧しい生活の中でも、生き生きとしており図太い町人のバイタリティは2022年の今でも新鮮に映る。

ラストカットの流れゆく紙風船は新三と又十郎の末路を表してるが、それだけでなく人生の儚さと無情がテーマの本作の象徴といえよう。
4K修復のお陰で、夜の暗さ、雨の美しさ、計算された画面構成が存分に味わえた。

山中貞雄の作品が三本しか現存していない事実は本当に勿体ない...
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