ポップと水玉

青の稲妻のポップと水玉のレビュー・感想・評価

青の稲妻(2002年製作の映画)
5.0
中国版キッズ・リターン。こっちの方がジャンクで生々しいエネルギーに満ちている。とはいえあるものをそのまま撮ったという感じではなく、多用される長回しに綿密な計算が見て取れる。猥雑と洗練が奇跡的に融合した傑作。音と表情の対比もすごいな。画面には様々な物音があふれている。一方で、俳優の表情はきわめて乏しい。こんな無表情はなかなかお目にかかれるものではない。俳優の演技力以上に監督の演出手腕によるものだろう。30そこそこでこれ撮ったのかよ。ジャ・ジャンクー天才。