いたばくし

青の稲妻のいたばくしのレビュー・感想・評価

青の稲妻(2002年製作の映画)
4.3
ジャ・ジャンクーは淡白なタッチで虚無感を映すのが実に上手い監督。『罪の手ざわり』では人の虚無感が狂気へと切り替わる瞬間を生々しく表現していたけど、今作ではダメ人間たちのヘタれた生き様をオフビート調に描く。不器用すぎる恋模様と、ユーモラスな虚無感が愛おしい。

ほぼ毎作出てくる監督の嫁さん(チャオ・タオ)がどうしても好きになれないこと以外、ジャジャンクーの映画は大好きです。