nagarebosi

イヤー・オブ・ザ・ドラゴンのnagarebosiのレビュー・感想・評価

4.0
刑事 対 マフィアのボス というシンプルな刑事モノで、久しぶりに観ましたが、なかなか面白かったです。
共感しづらい主人公をミッキー・ロークがニヒルに演じてセクシー。実年齢よりかなり上の設定なのかな、白髪でビックリ。ソフト帽で細身のスーツにロングコートの衣装もカッコいいです(ディミトリってブランドなのかな)。腹黒いボスのジョン・ローンも、若さゆえの脆さを上手く演じてます。
「スカーフェイス」を書いた後だったからか、オリバー・ストーンの脚本はかなり人種問題を意識して全面に押し出してる印象を受けます。その為、ストレートな刑事モノなのに、人間ドラマとアクションやサスペンスのバランスがチグハグな印象は拭えないかな、と。家庭の問題 プラス ポーランド系マイノリティの問題を同時に書いたからかな。
クライマックスの橋での対決等、ビジュアルも凝ってるシーンはあるんですが「何故ズーム?」と思う部分もありました。
デザート・イーグルを左手で撃つとか、レストランでのリボルバーは現実には無理でしょうけど印象に残る撃ち方でした。
「アメリカン・ギャングスター」や「ヒート」に比べるとバランスが悪いな、と思いましたが、それでも見応えのある作品でした。