Selene

散り行く花のSeleneのレビュー・感想・評価

散り行く花(1919年製作の映画)
4.5
リリアン・ギッシュがかわいい。
咲き誇ることもなくただただ散り行く花を愛おしむフェチズム。花を摘みとることもなく側に居られるだけで幸せを感じる男は、欧米人が演じる「阿片に溺れる元僧侶の中国人」という装置として、リリアンの悲劇的な美しさを際立たせる。
みな、失意のままにラストを迎える。
古語の「かなし」はきっとこの映画で感じる感情を意味しているんだと思う。
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