イチロヲ

カブキマンのイチロヲのレビュー・感想・評価

カブキマン(1990年製作の映画)
4.0
歌舞伎を観劇するニューヨーク市警の青年が、役者を狙った殺人事件の発生にともない、カブキパワーを授けられる。当時のナムコとギャガ、江戸木純氏が全面バックアップしている、トロマ社製のアクション・コメディ。ナムコの黒歴史ともいわれている。

筆者は、本作のビデオリリース時に、友人たちと一緒に大笑いしながら鑑賞した記憶あり。当時は外国映画に登場する「謎の中国人キャラ」に嫉妬心を抱いていたので、それを遥かに凌駕する「カブキ」の登場に、狂喜乱舞したことを覚えている。

閑話休題。本編内容は、毒々モンスターを継承させたヒーロー路線に、デタラメ日本文化をチャンポンさせている作風。サタン復活を企む有力者が、カブキのパワーを封じ込めにくるという物語展開。手作り感満点のグロ描写に、安定感と安心感がある。

ミミズ食いでパワーを伝授したり、扇子の風力で相手をぶっ飛ばしたり、寿司と箸を投擲武器にしたり、アイデアがよく練られている。鑑賞後には「カブキマーン、サンジョー」を真似したくなること請け合い。エンドロールでは、まさかのカブキロックス。
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