MIDNIGHT

わが友イワン・ラプシンのMIDNIGHTのレビュー・感想・評価

わが友イワン・ラプシン(1984年製作の映画)
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1980年代。ソ連。老人作家は50年前を回顧し、彼の父の友人であった刑事イワン・ラプシンに思いを馳せる…

ラプシンと彼を取り巻く友人、想い人のノワールチックな人間ドラマ。
脱獄囚を追うっていうストーリーがあったりするけど無いようなもん。


やっぱりゲルマンの映画の作り方は不思議で面白い。
本来なら全く要らないような会話、動きをまんべんなく散りばめる。普通の映画はもっと狭い視野で進行するものだが、ゲルマン監督の映画が生み出す視野はずば抜けて広い。そのせいで難解になりがちなのかもしれない。
そのおかげもあって、その場の空気感をまざまざと感じることができる。自然体なセリフもそれに貢献しているのだろう。
ダイナミックなカメラワークも見ていて飽きない。
よくよく考えて映画を撮ってることが伝わってくる。


…まぁ偉そうなこと言ってますけど、俺も浅いとこまでしか理解できてねぇんだよなぁ…(汗
いかんせん当時のソ連の情勢に疎いもので……。
映画に自分を重ねようとしても、予備知識が無いので難しかったです。伝わってくるものは有るんだけど、煮え切らないなぁ。
暗喩とか時代背景をちゃんと理解できるようになったらまた見ます。スコアはその時で。う〜ん、悔しい!
MIDNIGHT

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