やはりデルトロ監督は異形なクリーチャーの造形にこだわるだけでなく、命を吹き込める男なんだなと実感できる。
はじめはギョッとする絵作りなんだけども、観終わる頃にはその世界観に完全に飲まれていて人ではないものにも感情移入できる。
その作家性がヘルボーイという作品との親和性がかなりあったんだなと思った。
アクションシーンも面白く、特に刀トンファーのヴィランの戦闘は万人が喜べるものだろう。
ただし一作目で詰め込みすぎたのも否めなく、三角関係のような構図もあったせいでアクション主体なのかラブロマンス主体なのかとっちらかってしまっている印象も受けた。
まぁこれが後の『シェイプ・オブ・ウォーター』に繋がっていると思うとやはり意義のある一作だったんだなと思う。