SHOHEI

テルマ&ルイーズのSHOHEIのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
3.4
主婦のテルマとウェイターとして働くルイーズは週末にバカンスの旅へ出発する。夕食のため立ち寄ったバーでハーランという男がテルマを口説き落とそうとしたが、彼は次第にテルマに対し乱暴をはたらき始める。その一部始終を目撃したルイーズはテルマを助けようとハーランに銃口を向けるが、なお軽口を叩く彼に対して発砲をし射殺してしまう。バカンスが一転して逃避行に変わってしまった彼女たちは、警察から逃れるため車を走らせ続ける。

抑圧された女性たちの解放への逃避行。60年代や70年代のロードムービーのような雰囲気を持ちつつも、女性を主人公にした終始明るい爽やかな作風が持ち味。登場人物たちは女性蔑視を繰り返す嫌らしい男たちばかり。過酷な男女格差を目の当たりにしながらも、次第に自分の中に眠っていた突き抜けた感情を爆発させていくテルマの姿が痛快。本作は90年代のニューシネマと評されることも多いが、印象的なラストシーンとその見せ方も相まって観賞後にはある種の爽快感が残る。
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